人情

現代ではあんまり感じられなくなったものの一つ。
今日は人情のありがたさをひしひしと感じる日だった。

６月。世間では梅雨の真っ只中というのに
わが町北九州には全くと言っていいほど雨らしい雨がここ数日降っていない。
今日も勿論雨はいつ降るの？ってくらいのピーカン。
今の時期は一番紫外線が強く、例年なら梅雨の雨雲のおかげで
そんなに無い筈なのに、もうすでに私の腕は日サロに行った？
てくらいにしっかり焼けていらっしゃる(;_:)

じりじりと照りつける太陽の下、配達は物凄く重労働。
それを察して「暑いでしょ？大変ね～」と冷たい麦茶を差し出す
お客様３軒。
一番ビックリしたのはとある大きな家のご主人さん。
配達してるときは自分の畑で取ったばかりのらっきょの皮を剥いていた。
挨拶すると、
「あんた。枇杷は好きかね？？」
はい、好きですけど・・・・・・・・・・・。
「うちでなった枇杷持って帰らんね」と
差し出したのは篭いっぱいの枝つきの枇杷。
ありがとうございます、と両手いっぱいに枇杷をつかんだら
「そんなけち臭いことせんで全部持って行き！」と
ビニールに詰め込みだした。
なんでも去年まではカラスが勝手につまんで屋根に種を転がしてたが、
今年はカラスの巣を撤去しカラスが寄り付かなくなって
枇杷が大量に実ったままの状態だったらしい。
「こういうのは早いもん勝ちじゃから」とご主人。

さあ困った。
確かに枇杷好きだけど、果たして家族全員で食べ切れる量かなー？